バイオ施設を考える


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目白学習院の実験棟は本当にP3施設でないのか?

   目白学習院の実験棟は本当にP3施設でないのか?

「学習院大学自然科学研究棟(仮称) 近隣説明会」報告
4月25日(金)18:30~21:50 学習院創立百周年記念会館3F小講堂
報告者・木村
  
 説明会の冒頭、学習院側から、造る実験施設はP1レベルであり、P3レベルではない旨の打ち消し発言があった。2月の住民への説明の折に担当者の一人がP1をP3と言いまちがえて伝えたのが発端となって、記者による取材をいくどか受けながらも、『アエラ 3月17日号』の「学習院の時代錯誤」記事にまで発展してしまったもので、掲載記事については現在訂正を要求しているところだという。
 同記事を読み、目白の住民に同情を寄せ、遠方の湘南から駆けつけた者としては、狐につままれたような話で、学習院さん、それはないでしょう、という感慨をもったが、冷静に戻って、学習院によるこうした打ち消し発言の意味するところを探ってみたい。

 学習院の打ち消し発言は真と嘘の二通りが考えられる。そのおのおのに分けて、意味するところを探る。
 <真の場合>
 P1とかP3というのは、遺伝子組換実験を行うバイオ施設の安全性のカナメとなるべき「物理的封じ込め」の度合をしめす用語である。いわば基本のイロハであって、これを1段階もとびこえる形でP1をP3と言いまちがえるとは、ずいぶんいい加減な話だ。その上、その言いまちがえを取材の過程で訂正できずに発表されてしまうとは、ずいぶん間抜けな話だ。
 いい加減で間抜けとは危機管理能力がないということであり、このような組織に、たとえP1レベルではあっても遺伝子組換実験を行わせてよいものだろうか。否である。
 たとえ重篤な病をひきおこす恐れのある病原体をあつかわないP1レベルではあっても、遺伝子組換実験を行うからには、新たな病原体を生みだしてしまう可能性は常に存在する。危機管理能力のない学習院にはあまりにも高度でありすぎる作業とみなさざるをえない。P1をP3と言いまちがえて地域住民に説明するようなテイタラクでは、P1レベルではあっても遺伝子組換実験を行う資格はない。
 <嘘の場合>
 上品な学習院が悪辣非道の狡猾漢となって、言語道断だが、大いにありうる。第一に、学習院にはその動機がある。地域住民から反発をかい、雑誌にも取り上げられて、テイサイがわるいから、言いまちがえたことにして、鎮静化を図ろうというものとして。第二に、建設当初はP1施設でも後からたやすくP3施設に改造してしまう業務が医療機器メーカーによって提供されているから、これを利用する手もある。
 嘘も方便ということもあるが、しかし、この場合の嘘は深刻である。嘘で始まれば、ただちに野放しな遺伝子組換や事故隠しにつながる。嘘で始まる遺伝子組換は、目白学習院発の一大バイオハザード事件を首都圏一円にもたらしかねない。これはなんとしてでも防止しなければならない。

 いずれにせよ、真の場合のP1施設であろうが、嘘の場合のP3施設であろうが、近隣の住民にとってはいい迷惑である。実験棟は近隣のマンションからわずか26mしか離れていないという。緩衝地帯として設けるべき間隔としては、ケタが二つもちがう。こんな目と鼻の先の至近距離にバイオ施設を建てられたのでは、住民は安心して暮らせまい。しかも、建てる学習院の正体が、いい加減で間抜けなのか、悪辣非道の狡猾漢なのか、いまだに判然としないだけに、不安はいっそう募るばかりだろう。
 説明会の当夜、18:30~20:30の予定時刻をはるかに過ぎても、参加した住民の発言はやまなかった。その熱した言葉の一句一句には、自分と家族の生活をまもりぬこうとする堅い決意が感じられた。鎌倉・藤沢と目白をつなぐ便利なJR湘南新宿ラインの終電間際の電車に揺られながら、説明会に参加して本当によかったと思った。次回の説明会にも万難を排してぜひ参加したい。
 
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by p3sisetu | 2008-04-27 11:38 | 出来事