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バイオ施設を考える


by p3sisetu
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山影冬彦の震撼武田薬品事件より

山影冬彦の
震撼武田薬品事件
 より
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~yamahiko/

 
 2008年2月、風光明媚な湘南の地にP3レベル遺伝子組換実験計画が浮上し、山影冬彦は腰をぬかしかけた。あな恐ろしや、なんと不粋な製薬会社か。
 目視不能の恐ろしい病原体が相手とあっては、三十六計逃げるに如かずと逃げ出すのが賢明だが、その前にささやかな抵抗を試みたのが、以下の腰抜け奮戦記である。
 及び腰ながら、神奈川県知事への「意見書」の提出から「公聴会」まで身がもてば、それでもうけものと心得る。
神奈川県知事への「意見書」は日本全国から誰でもだせる。提出期限の3月17日ははや過ぎた。「公聴会」の公述人には資格制限があるが、その開催は6月頃か。決定次第、ここに表示したい。
 義を見てせざるは勇なきなりという。意気に感ずる方のご支援を乞う。


<バイオリンク>

・バイオハザード予防市民センター
http://homepage2.nifty.com/bio-anzenken/index.htm

・学習院バイオ施設建設反対の会(目白の杜を守る会)
http://www1.suisui.ne.jp/~kingdom/index.html


武田事件・経過と今後の予定
         

県アセス条例上、住民による県知事への意見書の提出を終了。意見書への見解書を武田側が準備中。公聴会は見解書が出てから30日以降に開催予定。 経過のあらまし
・2008年2月の説明会にてP3遺伝子組換実験問題浮上。
・3月17日、県知事への意見書提出締切り。
・4月1日、5日、鎌倉と藤沢にて学習会開催、参加者多数。
・4月上旬、目白学習院近隣の住民との交流開始。
・4月12日、目白の会合に参加。


意見書の集約
[意見書提出者の同意の下、意見書集を掲示し、出版する。現在準備中につき、希望者募集中。]


意見書の開示
意見書は住所氏名以外は情報公開の対象で、開示請求したところ、25通提出され、そのうちP3実験室への危惧を表明したものが17通に達していた。詳細は学習会の折に報告する予定。


目白で学んだこと
目白の学習院の場合は、アセスメント法制の枠外の動きなので、同法制外での取組方における工夫を学んだ。


各種会合予定
〔各団体・地域で開催される会合の予定を掲示〕

*4月19日(土)13:30~、藤沢市民会館和室にて、「武田薬品新研究所建設学習会」、主催・藤沢エコネット

*4月20日(日)10時~12時、村岡公民館第2談話室にて、「今後の進め方等」、呼びかけ人・植木ゆう子藤沢市議会議員


武田「見解書」への対応
「見解書」の縦覧開始とともに検討の場を設ける。現在未提出。


公聴会への対応
開催月日・場所の掲示及び公述人の募集と相談。現在未定。武田「見解書」の縦覧期間30日を経てから開催。

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「意見書」の集約

意見書の文例。選択して作成。
(仮称)武田薬品工業株式会社新研究所建設事業

環境影響予測評価書案についての環境保全上の見地からの意見


1.『アエラ』(3月17日号)掲載の「学習院の時代錯誤」は、そのまま武田薬品新研究所建設計画にあてはまる。人口密集地に危険なP3レベル遺伝子組換実験室を設置するのは乱暴すぎる。即時中止を求める。

2.「遺伝子組換え生物を扱うことから、事業者は環境影響評価手続を通じて近隣住民へ十分な説明を行うこと」と県知事が要請したのに、武田薬品の説明はあまりにもぞんざいすぎる。説明会への案内チラシにはP3レベル遺伝子組換実験のことなどは一言も載せていない。これでは一種のだまし討ちだ。

3.P3レベル遺伝子組換実験で扱う病原体は、炭疽菌、腸チフス菌、エイズウイルス、鳥インフルエンザウイルス等で、毒性・感染性があるから「物理的封じ込め」に万全を期す必要がある。武田薬品は安全だと言うが、熟練した研究者でも「実験室感染事故」に合うことは、本庄重男・元国立予防衛生研究所長が『バイオハザード原論』で自己体験として証言している。

4.絶対安全をうたわれた原発で事故が多発し、事故隠しさえ横行している。絶対安全はありえない。武田薬品のP3の巻き添えを食う形での、健康被害や不動産価値の下落等による生活基盤の悪化は、ご免だ。

5.武田薬品はP3レベル遺伝子組換実験室へのバイオテロに対しては、対策を立てられないと認めた。そのようなものを人口密集地に設置するのは、大勢の者を巻き添えにする自殺行為だ。迷惑だからやめてほしい。

6.大規模震災時には液状化が懸念される用地にP3レベル遺伝子組換実験室を造るのは、活断層間近に建てて再起不能に陥った柏崎刈羽原発の例と酷似する。大惨事に到らない前に再考すべきだ。

7.「環境影響予測評価書案」は土壌汚染については工期のみ調査し、水質汚濁に到っては一切を調査の対象から外している。これには呆れた。こんなものは「環境影響評価」とはいえない。やり直すべきだ。

8.武田薬品は実験室系統の排水を浄化した上で、河川へ放流ではなく、公共下水道に流す計画である。これは汚染が生じた場合に原因究明を困難にする手であり、責任逃れを図るものだ。河川への放流に改めるべきだ。

9.成虫の蚊が「環境影響予測評価書案」には見当たらない。蚊が病原体を媒介するのは周知の事で、P3レベル遺伝子組換実験室には蚊の侵入防止策が必須だ。蚊に焦点をあて「環境影響予測評価書案」を再提出すべきだ。

10.どこにでも出没するゴキブリについて、P3レベル遺伝子組換実験室への侵入防止策を立てていないのは、あまりにも無防備すぎる。ゴキブリ対策なくしてP3レベル遺伝子組換実験室の安全対策はありえない。

11.かつて用地造成時に十二天遺跡を破壊して盛土の中に埋め込んだ事実を伏せ、文化財調査を省いたままで、武田薬品は工事計画を立てているが、遺跡を二度も蹂躙する行為で、許しがたい。地中レーダーで調査すべきだ。

12.実験材料となる犬や猿の死骸は新研究所内の焼却炉で焼却されるが、煙突が低すぎ、東の鎌倉側に隣接する高層マンションや病院にその死臭が留まる。人間の火葬場と同様、動物の火葬場にも、近隣住民への配慮が必要だ。
by p3sisetu | 2008-04-20 20:00 | 資料