バイオ施設を考える


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武田薬品新研究所最新情報

「山影冬彦の漱石異説な世界」
http://www.cityfujisawa.ne.jp/~yamahiko/
「危ない武田情報」
「タケタのタタリ 湘南蛇物語」 1~72
  いよいよ佳境に入って……

〔出版案内〕
山影冬彦『タケタのタタリ 湘南蛇物語』 
彩流社刊 四六判 240頁 定価1800円 2011年2月刊行

内容紹介  江ノ島鎌倉で知られる風光明媚な湘南は、閑静な住環境をもそなえている。その湘南の町中に、日本の製薬業界を代表する薬品会社が東京ドームに数倍する巨大な研究所の建設を計画した。中では創薬研究のため、国内最高度に危険な遺伝子組換実験やRI実験や動物実験等が組み合わされて実施され、それら諸実験で使用される空気も水も周辺地域にまき散らされる構造だという。これは一大事、服用後の害として知られる薬害が服用もしない前から創薬公害という形で発生しかねないと住民は恐れ、建設反対運動に立ち上った。
 本作品は、一方で、こうした現実の動きに取材しているが、他方で、安珍・清姫の道成寺物語、上田秋成『雨月物語』、泉鏡花『南地心中』、森鷗外『蛇』、夏目漱石『行人』等、蛇に絡む文学作品や、湘南地方に伝わる大蛇伝説「影取おはん」にも取材している。そのため、作品は、虚実とりまぜた根も葉もある虚構小説(フィクション)と性格づけられよう。
 作品の構造は、物語の中にもう一つの物語があるという「劇中劇」である。すなわち、湘南の町中につぎはぎ増築された巨大バイオ実験場が、影取おはんとその末裔の大清水おらんらの新種大蛇=蛇族郎党や、その助っ人の江ノ島お龍にたたられて、ついに操業停止へと追い込まれ、廃墟と化すという筋書きの蛇芝居をめぐって展開される。
 作品は全六章から構成される。
 「第一章 脱線」では、視点的人物の速見淀治が、影取おはん大清水おらんの縁者である水底 紅と登黒真紀を呼び込んだため、巨大バイオ実験場建設に反対する住民運動の会合において瓢箪から駒式に蛇芝居構想が持ち上がる。
 「第二章 たたき台本」では、速見淀治による蛇芝居の台本作成過程が描写される。影取おはん役には水底 紅、大清水おらん役には登黒真紀がそれぞれ内定する。
 「第三章 蛇芝居第一幕」では、「蛇降る湘南新名所 魔界奇っ怪デッカイ実験場、その実、妖怪排気排水塔、妖気怪水空中散布の因果応報、奇想天外黒雲靡く十五夜臨月蛇身の面妖紅斑」という蛇のように長い演題の蛇芝居の公演とその結果が描写される。
 「第四章 蛇芝居第二幕へ」では、第一幕への反響から第二幕の構想が持ち上がり、道成清美による巨大バイオ実験場側からの内部告発も起こる。
 「第五章 江ノ島詣」では、主要登場人物による江ノ島散策が第二幕の取材に結実し、江ノ島お龍の登場となる。江ノ島お龍役には道成清美が浮上する。
 「第六章 虚と虚の虚」では、危機管理無能力外国人所長の下、巨大バイオ実験場の自壊的廃墟化が蛇芝居の中に展望される。
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by p3sisetu | 2011-01-22 16:00 | 情報